2024年8月3日(土)14:00~16:00
会場:沖縄県立博物館・美術館
玉城研太郎先生(沖縄県医師会 常任理事)より、「若年世代がん医療の最新情報と寄り添う医療」について、銘苅圭子先生(琉球大学病院周産母子センター 教授)より、「がん克服後にこどもを授かる可能性を残すために何ができるか」という講演と「がん医療・生殖医療に対しての各分野での関わり方」についてのパネルディスカッションでした。
妊孕性温存療法とは、まだ馴染みのない言葉だと思います。ここ10数年で各段に進歩している分野です。
ぜひ多くの方々に知って欲しいと思います。
妊孕性とは「妊娠するための力」のことをいいます。
妊孕性は、女性にも男性にも関わることです。妊娠するためには卵子と精子が必要となり、卵巣、子宮、精巣などが重要な役割を果たしています。がんの治療では、それらの妊娠に関わる臓器にがんができた場合だけでなく、一見妊娠と関係のないような臓器にがんができた場合でも、生殖機能に影響してしまい、妊娠するための力が弱まったり、失われたりすることがあります。
将来子どもをもつことについて、がんの治療前に考えてみましょう
がんの治療の進歩によって、多くの若い患者さんもがんを克服できるようになってきています。そして近年では、将来自分の子どもをもつ可能性を残すための方法の一つとして、卵子や精子、胚(受精卵)を凍結保存する「妊孕性温存」という選択肢も加わってきました。まずは、がんの治療を受けることが大前提ですので、必ずしも希望通りにならない場合もありますが、将来子どもをもつことを望むのか、治療前に考えてみることも大切です。(がん情報サービスより抜粋)
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